学生時代4年間、自閉症児と関わっていた。
いろんなタイプの子供がいた。
ボールペンの芯に執着する子
落ち葉のカサカサいう音に執着する子
水の流れをずーっと見つめてる子
どの子も最初はすごく関わり辛かった。
こっちの話は全く聞いてくれないし、目も合わせてくれない。
でも、グループでプログラムを組んでの療育だったから、
指示を通らせないといけない。
すごくすごく悩んだし、イラつきもした。
怒ったこともあるし、突き放したこともある。
それでも、長い間関わっていく中で、
こどもが心を開いてくれる瞬間がある。
自分の目を見てくれる、自分の話を聞こうとしてくれる。
何より、自分に関心を持ってくれる。
そのことがすごくすごく嬉しかった。
その時、それまで以上にその子がかわいくて仕方なくなった。
今でも関わっていた子供の名前は覚えてる。
今では・・・高校生くらいかなぁ。
大きくなってるんだろうな、元気なのかなぁ。
親御さんのお話を聞くと、わかった時はすごくショックだったと。
それはどの方も言ってらっしゃった。
生まれた時は何も変わらないのに・・・どうして・・・と。
現実を受け入れたその姿は、すごく強くて、ステキだった。
その子たちの兄弟、姉妹も、受け止めてすごく優しかった。
私も、そういう風になりたい、と思ってた。
しっかりと彼らの思いを受け止めて、優しくありたいと。
社会に出て、実際施設で働くようになって、
そのこと、その思い、すっかり忘れちゃってたなぁ・・・。
今からでも、遅くはないかな?
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