まずは『ユメ十夜』。
全国公開から1ヵ月半待ったからねぇ、
なんだか自分の中ですごく期待が大きくて。
期待が大きすぎると終わった後がちょっと心配だったんだけど。
この映画、そんなこともなく観終わったよ。
十人十色って、よく言ったもんだなぁって思った。
10人の監督、それぞれがホントカラーが違う。
10分間という短時間に、漱石の言葉の解釈をぎゅっと閉じ込めて。
本読むの好きな私なんだけど、
『文学』というジャンルだけは手が出なくて。
当然『夢十夜』の原作も読んでなくて。
第1夜からずーっと、「何じゃこりゃ?」って感じで観てた。
え?何、どうなるの??はぁ、へぇ、ほおぉ、って。(苦笑)
何かね、1人心の中で納得しつつ観てたって言うか。
6夜(阿部サダちゃんが出てるやつ)はね、すごかった。
ずーっと笑ってた。それも、ニヤニヤと。(笑)
セリフが全編、2ちゃん用語。(爆)
字幕は英語なのに、役者のセリフが2ちゃん用語。
で、運慶はひたすら踊ってる、ダンスで彫る!って。
何じゃこりゃ!?の典型。(笑)
3夜は監督が「呪怨」の人なんで、ひたすら怖かった。
こどもが、こどもがぁ・・・。(怯)
10夜、待ちに待った10夜、松山庄太郎さま登場!
やぁ、ステキでございましたv
着物姿にパナマ帽、ステッキにあご乗せて通りを見る目が・・・。
やんv(何)
美人には優しく、ブスは死んでもいい、つか、殺す!みたいな。
そんな極悪な庄太郎さまですが、豚にやられるのね。(笑)
豚と戦う姿もそりゃあ、ステキでした。
長めの前髪から覗く目が・・・ふふ。
コメディーやってる松山くんは新鮮でした。
またコメディーやって欲しいなぁ。
つか、庄太郎さまをまた観たい。(え)
・・・あの豚丼の作り方は強烈だわ。(笑)
で、そんな『ユメ十夜』を観た後で、『蒼き狼』を観賞。
チンギス・ハーンという人物が、
モンゴルを作ったってのはたぶん誰でも知ってるだろうけど。
でも、それまでってのは知らない。
それこそこの映画、
『教科書では教えてくれない世界史 チンギス・ハーン編』
みたい。
世界史取ってたけど、
さすがに人となりまでは教えてもらえなかったもん。
あの時代は、殺めることで力を誇示して、
自分というものを知らしめて。
食うか食われるかの時代。
男性が中心の、男性が絶対の時代。
女性は『戦利品』だったらしい。奪うのが当たり前。
だから、チンギスもその息子・ジュチも、
自分という存在にずっと疑問を持つことになるわけで。
だからこそ、認めてもらいたいって思いが強くて。
女性の人格を認めたって点でも、
チンギスは先駆者なんだなぁ・・・なんて。
登場人物のいろんな思いを自分なりに考えてたら、
気付いたら泣いてた。
で、松山ジュチの最期のシーンで、涙腺崩壊。
それまではうるうる・・・程度だったけど、
そこにきたらぶわぁ・・・って。(苦笑)
お互いが思っていたのに、行き違いすれ違い。
死ぬ間際になって想いを知ったって、ねぇ・・・。
ジュチはそれでも嬉しかったのかなぁ・・・。
観終わってから、心にずしっと圧し掛かるものがあった。
感動・・・って言うのとはちょっと違うかなぁ。
感動もしたけど、うーん、うまく言えない。
いろいろな意味で、すごく考えさせられた。
日本人が日本語で演じてるのは不自然だとか、
言われてるみたいだけど。
私は、それは特に問題なく観れたなぁ。
そんなこと言い出したら、キリなくない?
受け取り方は人それぞれだからね、仕方ないか。
でも、何かを感じれたらそれでいいんじゃないかなぁと、
そう思った帰り道、でした。
あぁ、おなかいっぱい。
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