翔ちゃん出演のドラマ。
阪神・淡路大震災がテーマの。

当時私は高校３年。
朝、ニュースで見た光景に、ものすごく驚いたのを覚えてる。
曲がって倒れた高速、火の手が上がっている家、家、家・・・。
神戸って、有名なところだから、
そんなところで起きてることだっていうのが、なかなか理解できなかった。
２つ下の弟は、その日から修学旅行の予定で。
「どうなるのか」って、そんな心配をしてた。
さすがに、出発できるはずもなく、延期か中止か・・・。
帰りは神戸を通ってくる予定になってたから、到底無理だろうと思ってた。
学校側の判断で、帰りのルートを変更して、翌日から出発してったけど。
今思えば、あの判断って、正しかったんだろうかね。(苦笑)

ドラマは、新聞社で起きていたこと、
その時の新聞社の人たちが思っていたこと。
それに焦点が当てられてた。
絶対に新聞を出すんだ、情報を被災者に届けるんだ。
自分の家族の安否も気になるのに、その思いだけで動いていた人たち。

情報を提供するには、取材が必要。
でも、取材対象は心理的にダメージを受けている人々。
相手の気持ちを思うと、簡単にできない。
その時の葛藤って、相当だったんだろうな・・・。
自分も被災した側でもあるから、気持ちはわかるだろうし。
それでも、発行し続けて、被災者の希望になっていく。
15年経った今も、当時の新聞を保管している人もいるという。

｢神戸の誇り｣

だと言われてた。
今でもそう言われるって、本当にすごいことだと思う。
当時の社員の皆さんのがんばりが、本当に希望を与えていたんだなぁ。
あの未曾有の震災の最中、そうやって頑張っていた人たちがいた。
気づいたら、泣いてました。

明日で15年。
まだ、15年。
ものすごいスピードで復興した神戸。
忘れてしまいそうになるけれど。
まだ、15年。
忘れるには、早すぎる、忘れちゃだめなんだよね。
人と人が助け合って生きること、すごく大切なことだもんね。

翔ちゃん、キャストの皆さん、スタッフさん、お疲れ様でした。