でも、見終わった今は、見てよかった、と思う。
自分のために、ね。
もっと生きていたい、でも、それはできない
そういう時代に生きた方たちの記録。
『国のため』に命をかけた方たちの記録。
・・・心の底から『国のために死ねる』と思ってた人は、
どのくらいいたんだろう。
愛する人を、家族を守るため、
そう思って覚悟を決めた人の方が多かったんじゃないか。
自分が犠牲になって大切な人たちが守れるのなら、と。
その想いが、画面から痛いくらい伝わってきて。
大和の最終決戦のシーンでは思わず、
『もうやめて!』って、言ってしまった。
空からの攻撃に必死に応戦する乗組員の姿が、辛くて・・・。
すぐそばで仲間が死んでいくと言う、壮絶な現実。
今の私たちの生活からは、絶対に想像のできないもの。
私の祖父も、兵役についていた。
そして、シベリアに抑留されていた。
その時の話は、今まで自分からはしてくれた事がない。
きっと、話したくないのだろう。
『・・・大和』の神尾老人のように、
きっかけがないと話せないのだろう。
祖父が、どういった思いで今まで生きてきたのか。
あの映画が代弁してくれた気もする。
今のこの平和があるのは、あの時の多くの犠牲があるから。
それを、ものすごく実感した。
今までもわかってたけど、改めて痛感したと言うか。
ここ最近、
生とは、また、死とは何ぞや
ってずっと考えてて。
・・・まぁ、考えざるを得ないような事があったからなんだけど。
『生きていたいと思ってるのにそれができない』
人がいる反面、
『生きていけるのに死を選ぶ』
人もいる。
なんか・・・申し訳ない、と思う。
そんな事を考えながら見たら、ぼろ泣きだったのだ。(苦笑)
松山くんは。
今まで見たどの映画よりも、真っ直ぐで力強い目をしてた。
演技がどうとか私はわからないから言えないけど。
真っ直ぐで真摯、そう思った。
そういった役柄と言われればそれまでだけど。
ただただ、真っ直ぐだな、と。真摯だな、と。
それが見てて切なくなった。
本当に、色んな役柄ができる人なんだな。
もう一度見る時は、翌日が休みじゃないとだめだわ。(苦笑)
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